信州亀齢が買えない?入手難の理由と46の特約店

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日本酒愛好者の間で人気を誇る「信州亀齢」。その風味豊かな味わいと深い歴史から、多くのファンに愛されていますが、近年「信州亀齢が買えない」という声をよく耳にします。

地元の自然を生かした酒造りと、伝統的な技術を受け継いだ杜氏による製造が、信州亀齢人気の秘訣です。しかし、需要の増加に伴い、在庫不足が続いており、購入が難しくなっている状況です。

この記事では、信州亀齢の購入方法、特約店、さらには蔵元や杜氏について詳しく解説し、どうすれば手に入れることができるかを網羅的に紹介します。

目次

信州亀齢と蔵元限定商品

信州亀齢とは?

信州亀齢(しんしゅうきれい)は、長野県上田市の岡崎酒造が製造する日本酒ブランドです。岡崎酒造は1665年(寛文5年)から350年以上の歴史を持つ老舗酒蔵で、伝統的な手法を守りながら、現代的な技術も取り入れた酒造りを行っています。

信州亀齢の主要なラインナップ

商品名精米歩合酒米
美山錦 純米大吟醸39%長野県産 美山錦
金紋錦 純米大吟醸39%長野県産 金紋錦
山田錦 純米吟醸〈無濾過生原酒〉55%兵庫県加西市産 山田錦
ひとごこち 純米吟醸〈無濾過生原酒〉55%長野県産 ひとごこち
美山錦 純米吟醸〈無濾過生原酒〉55%長野県産 美山錦
ひとごこち 純米酒麹米55%/掛米70%長野県産 ひとごこち 100%
稲倉の棚田産 ひとごこち 純米吟醸〈無濾過生原酒〉55%上田市稲倉の棚田産 ひとごこち
山恵錦 純米吟醸55%長野県産 山恵錦
金紋錦 純米吟醸55%長野県産 金紋錦

蔵元限定商品と直接購入

信州亀齢を購入する方法として、岡崎酒造で直接購入することがあります。地元を活性化したいという想いもあって蔵元では買えるように調整をしています。上田市を訪れる機会があればぜひ立ち寄ってみましょう。観光で訪れても良いですね。

信州亀齢 真里ラベル

蔵元限定商品として知られており、日本酒ファンの間で人気が高まっています。ラベルデザインは、杜氏の姉である漫画家・おかざき真里さんが担当しており、個性的で魅力的なビジュアルが特徴です。また、使用されている酒米には長野県が開発した新品種「山恵錦」が採用されており、その米の特性が信州亀齢 真里ラベルの味わいに深みを加えています。この商品は毎年3月頃に発売され、限られた数量であることから非常に希少価値が高く、多くのファンが発売を待ち望んでいます。

ヘキサゴンと生産本数

ヘキサゴンは、山田錦を使用し、精米歩合は38-39%と非常に高精度な製法が特徴。第68回長野県清酒品評会で県知事賞を受賞し、品質の高さが評価されています。生産本数は1733本の超限定酒で、各ボトルに手書きのシリアルナンバーが付与されています。和紙ラベルと専用の化粧箱も高級感を演出しています。

信州亀齢と46の特約店

特約店の一覧を記事の最後に書いていますので、参考にしてくださいね。

岡崎酒造と杜氏について

岡崎酒造は、地元の豊かな自然を利用した酒造りを行っています。酒蔵の歴史は深く、1665年(寛文5年)に小堺屋の屋号で創業し現在までの間、350年以上の歴史を持つ老舗です。伝統的な製法と最新の技術を融合させたこだわりの製造工程が特徴。信州亀齢は、菅平水系の水と「住み付き酵母」を使用し、信州産の酒米(美山錦、ひとごこち米など)を使って丁寧な仕込みを行い、しぼってからすぐに瓶詰めすることで新鮮な味わいを実現しています。

杜氏の岡崎美都里氏は、東京農業大学で醸造学を学び、さらに大手酒販売会社での経験や、伝統を受け継ぐ杜氏からの技術指導を受けたことで、豊富な知識と技術を身につけました。2003年より岡崎酒造の杜氏として、20年以上にわたり「信州亀齢」の酒造りを手掛けています。日々酒質の向上に努める一方で、岩手の南部美人や他の先進的な地酒蔵からも積極的に学び、技術の研鑽を重ねています。

信州の自然環境—湿度の少ない夏、厳しい冬、清らかな空気と水—を活かし、地元産の酒米「美山錦」や「ひとごこち」を中心に使用。また、地元の稲倉の棚田で栽培される酒米も取り入れています。精米や洗米、浸漬といった工程では、特に浸漬時間を秒単位で管理し、最適な水分量を調整。しぼった酒はすぐに瓶詰めして、フレッシュな味わいを実現しています。

同時に、低農薬・低化学肥料での米作りを推進し、「信州の環境にやさしい農産物」認証も取得するなど、環境に配慮した酒造りを実践。最新の醸造技術を取り入れながらも、伝統的な手法を重んじ、地域特有の気候や風土を活かして、科学的知識と伝統技術を融合させた独自の酒造りを行っています。その結果、繊細で透明感のある日本酒を生み出し、業界から高く評価されています。

亀齢と信州亀齢の違いについて

亀齢と信州亀齢は違う日本酒のブランドです。

  • 製造元と地域
    • 「亀齢(きれい)」は広島県呉市の亀齢酒造が製造しています。
    • 「信州亀齢(しんしゅうきれい)」は長野県上田市の岡崎酒造が製造しています。
  • 創業年と歴史
    • 亀齢酒造は1897年(明治30年)に創業。
    • 一方、岡崎酒造は1665年(寛文5年)創業と、信州亀齢の方がより長い歴史を持っています。
  • 商標登録
    • 「亀齢」の商標は、広島の亀齢が先に登録しました。
    • 信州亀齢はその後、別の商標として登録されており、同名ながらも商標として両者が共存しています。
  • 水と米の特徴
    • 亀齢(広島)は広島の軟水を使っており、やわらかな味わいが魅力です。
    • 信州亀齢(長野)は長野の名水と地元産の酒米を使用し、繊細で透明感のある味わいが特徴です。
  • 地域に根ざした地酒
    • 亀齢は広島の地酒、信州亀齢は長野(信州)の地酒として親しまれ、それぞれの地域に根差しています。
  • 名称の由来
    • 両者の名称は「鶴は千年、亀は万年」という長寿の意味に由来しており、偶然にも同じ名称が使われています。商圏が異なるため、両者は同名での共存を認めています。

このように、亀齢と信州亀齢は異なる酒蔵が製造する別のブランドですが、各々が異なる魅力と個性を持つ日本酒として高く評価されています。

信州亀齢と酒米「ひとごこち」の特徴

酒米「ひとごこち」の使用

この米は柔らかな甘みとフルーティな香りが特徴で、他の銘柄とは異なる独自の風味を醸し出します

ひとごこちの特性

溶けやすい性質を持ち、やや濃醇な味わいの日本酒に仕上がる特性があるため、信州亀齢の豊かな味わいを支える要因となっています。

地域との連携

2016年からは、上田市の「稲倉の棚田」で栽培されたひとごこちが使用されており、これは地域の景観保全を支援する取り組みの一環として行われています。

棚田産ひとごこちの特性

棚田で栽培されたひとごこちは通常のものと若干異なる特性があり、杜氏の岡崎美都里氏によると、手触りや保湿力に違いがあるため、麹造りでの変化が見られるそうです。

その結果、通常の信州亀齢よりもやや濃い味わいに仕上がることがあります。

多面的な取り組み

信州亀齢におけるひとごこちの使用は、地域との協力や環境保全を実践しつつ、酒質の独自性を追求する取り組みとして、多面的な意義を持っています。

このように、「ひとごこち」を使用した信州亀齢は、地域とのつながりや個性豊かな酒造りが評価されています。

まとめ 信州亀齢が買えない?在庫・購入方法・入手難の理由を解説

信州亀齢の卓越した品質は、その数々の受賞歴に裏付けられています。2015年には関東信越国税局酒類鑑評会の吟醸酒部門で最優秀賞を獲得し、その実力を証明しました。また、2021年には令和2酒造年度全国新酒鑑評会で金賞を受賞し、国内外の日本酒ファンから一層の評価と支持を得ています。

その人気の高さから、信州亀齢は発売後すぐに完売することも多く、手に入りにくい銘柄として知られています。特に一部の商品は蔵元限定での販売となっており、その希少性がブランド価値をさらに高めています。

Sake Café Journalでは、日本酒にまつわる幅広い情報をお届けしています。このブログでは、初心者の方にも楽しんでいただける基礎知識から、愛好家向けの専門的な内容まで、さまざまな視点で日本酒の魅力を発信しています。もしこの記事に興味を持っていただけましたら、ぜひ他の記事ものぞいてみてください。きっと新しい発見があるはずです!

信州亀齢の特約店

地域店名住所
長野県 上田市地酒屋 宮島上田市真田町長5913-1
原商店上田市上塩尻260
サカエヤ上田市鹿教湯温泉1380-1
長野県有限会社青沼酒店長野市南県町653
株式会社大月酒店松本市征矢野1-6-46
おもや平出酒店松本市大手4-10-13
喜久屋商店上伊那郡辰野町大字伊那富2832-1
酒乃生坂屋千曲市大字屋代1852-1
酒専門店 蔵紀行安曇野市三郷温2716-1 エルサあづみ野本館
酒舗清水屋 小海本店南佐久郡小海町大字小海4285
酒舗清水屋 佐久平店佐久市長土呂1244
信州くらうど長野市南千歳1-22-6 MIDORI 長野 2F
株式会社富屋酒販長野市大字檀田2-31-6
ハトヤ酒店長野市高田643-2
有限会社緑屋櫻井酒店松本市島内4172-13
東京秋元商店目黒区上目黒2-9-10
千駄木 伊勢五本店文京区千駄木3-3-13
中目黒 伊勢五本店目黒区青葉台1-20-2
うえも商店練馬区春日町2-9-6
大阪屋酒店武蔵野市吉祥寺北町1-3-8
GINN中央区銀座7-14-15 SKビル1F
有限会社小山商店多摩市関戸5-15-17
後藤酒店あきる野市瀬戸岡425-22
栄屋長谷商店府中市天神町1-25-17
SAKE Street台東区柳橋1-1-5 柳橋ビル1F
信州おさけ村港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館1F
地酒専門店 鈴傳新宿区四谷1-10
大黒屋酒店大田区山王2-15-18
升屋酒店稲城市平尾1-41-5
神奈川田島屋酒店横浜市金沢区釜利谷東2-16-34
望月商店厚木市旭町3-17-27
埼玉細野商店上尾市中妻2-18-1
堀越酒店坂戸市中小坂866-13
真せきさいたま市大宮区上小町462 1階A
有限会社横内酒店さいたま市浦和区常盤9-32-18
千葉Sake Base千葉市稲毛区緑町1-24-2
栃木さいとう酒店大田原市美原1-1-7
茨城取手の地酒や 中村酒店取手市戸頭3-33-13
静岡久保山酒店静岡市清水区庵原町169-1
福島有限会社岸波酒店福島市天神町1-24
石川酒千庵水上金沢市神谷内町ハ75-6
大阪ハタ酒店茨木市沢良宜西1-8-9
マルホ酒店大阪市西区九条南2-16-11
広島リカーショップ河川広島市西区古江西町3-2
徳島天羽酒舗徳島市佐古三番町6-19
佐賀地酒処山田酒店佐賀市赤松町7-21
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この記事を書いた人

『Sake Café Journal』へようこそ。20年以上にわたり、ぐい吞みを蒐集してきた私ですが、そこから自然と日本酒の世界に引き込まれ、今では日本酒そのものも深く楽しむようになりました。このブログでは、ぐい吞みなどの酒器の魅力や、日本酒の選び方・楽しみ方を中心に、初心者の方でも気軽に味わえる日本酒の世界をお届けします。日本酒に合う器とお酒、その組み合わせの妙をカフェのようにリラックスした雰囲気でご紹介していきます。

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