黒龍酒造のラインナップ:各種類の違いと魅力

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黒龍酒造は、福井県に拠点を置く伝統的な日本酒の蔵元で、その高品質な日本酒は国内外で高く評価されています。本記事では、黒龍酒造が提供するさまざまな種類の黒龍について、その魅力と特徴を詳しく解説します。黒龍酒造の魅力をより深く理解できるでしょう。

目次

黒龍の種類とランキング

このランキングは、希少性や品質、受賞歴、人気度などを総合的に評価したものです。「石田屋」や「しずく」などの高級銘柄は入手困難なため、一般消費者には「純吟」や「いっちょらい」などの定番銘柄が人気です。黒龍酒造の各銘柄はそれぞれに個性があり、高く評価されています。

黒龍 無二

純米大吟醸酒。最高級の「無二」は、黒龍酒造が誇る究極の一品です。限られた生産量と入手の困難さから非常に希少な逸品。最高級の山田錦を35%まで精米し、低温でゆっくり発酵させる手間のかかる製法が用いられ、品質へのこだわりが生産量を抑えています。加えて、長期熟成を経るため、大量生産が難しいうえに、通常の流通ではなく、特別な入札会で販売されるため、希少性が一層高まります。

黒龍 石田屋

黒龍酒造が誇る最高級の純米大吟醸酒です。創業者・石田屋二左衛門にちなみ名付けられ、黒龍酒造の技術の結晶とされています。兵庫県特A地区の山田錦を35%まで精米し、低温発酵させる特別な製法で造られる。香りは熟れたメロンや白桃を思わせ、繊細で深みのある味わいが特徴。年1回の限定販売で生産量も少ないため、「幻の日本酒」と呼ばれ、入手が非常に困難です。

黒龍 しずく

黒龍酒造が手がける高級純米大吟醸酒で、最高級の「山田錦」を使い、低温発酵で丁寧に醸されます。特別な搾り方法である「袋吊り」を用いて作られる「しずく」は、酒袋に自然に滴り落ちる酒だけを集めるため、不純物が少なく、柔らかで上品な味わいが特徴。特別な機会にふさわしい日本酒です。

袋吊り(ふくろづり)は、日本酒製造における高級な搾り方法の一つで、醪(もろみ)を袋に詰めて吊るし、自然に滴る酒だけを集める手法です。圧力をかけないため雑味が少なく、酸化も抑えられ、非常に澄んだ上質な酒が得られます。この方法は、主に高級酒や鑑評会出品用の酒造りに用いられ、「雫酒(しずくざけ)」とも呼ばれています。袋吊りは手間と時間がかかり、収量が少ないため効率は悪いものの、最高品質の日本酒を生み出す技術として重宝されています。

黒龍 大吟醸 龍

黒龍 大吟醸 龍は、1975年に商品化され、大吟醸酒ブームを牽引した黒龍酒造の代表的な銘柄です。兵庫県産「山田錦」を用い、上品な果実香と淡麗な味わいが特徴で、5〜10度に冷やすのがおすすめです。7代目蔵元がフランスで学んだ熟成技術を応用し、3年間熟成させたフルーティーで繊細な香りが楽しめます。伝統と革新を兼ね備え、日本酒ファンから高い評価を得ています。

黒龍 八十八号

黒龍 八十八号は、黒龍酒造の高級純米大吟醸酒のひとつで、兵庫県東条産の「山田錦」を精米歩合35%まで磨いて使用しています。88番の縁起の良いタンクに集められたことからその名がつき、しっかりとした味わいとトロピカルフルーツやハーブの複雑な香りが特徴です。生産量が限られており、入手が困難なため、日本酒愛好家から非常に高い人気を誇っています。

黒龍 純吟

黒龍 純吟は、福井県産の五百万石を100%使用し、精米歩合55%で仕上げた純米吟醸酒です。まろやかな旨味とバランスの良い甘味、上品な酸味が特徴で、派手すぎないフルーティーな香りが漂います。軽快な口当たりと適度な膨らみがあり、初心者から愛好家まで楽しめるバランスの良い日本酒です。

黒龍 いっちょらい

黒龍 いっちょらいは、黒龍酒造の定番吟醸酒で、「いっちょらい」は福井の方言で「一張羅」を意味します。国産の酒造好適米を55%まで精米して使用し、心地よい吟醸香とくせのない旨さが特徴です。スイカのような爽やかな甘い香りと、ほんのりした甘み、淡麗でやさしいコクとキレが感じられる辛口の味わいです。手頃な価格とバランスの良さで幅広い層に人気があります。

黒龍酒のグレードと価格

銘柄名特定名称精米歩合価格(720㎖)
黒龍 いっちょらい (入門編)吟醸酒55%約2,000円前後
黒龍 純吟純米吟醸酒55%約2,500円前後
黒龍 特吟大吟醸酒50%約3,000円前後
黒龍 大吟醸大吟醸酒50%2,750円前後
黒龍 大吟醸 龍 大吟醸酒40%約10,000円前後
黒龍 しずく純米大吟醸酒35%約15,000円前後
黒龍 石田屋純米大吟醸酒35%約30,000円前後(入手困難)

黒龍酒の受賞歴

黒龍の受賞歴は、他の日本酒と比較してもかなり優れていると言えます。以下に主な特徴をまとめます

  1. 全国新酒鑑評会での連続受賞:
    黒龍は全国新酒鑑評会において、平成16年度(2004年)から平成29年度(2017年)までの間で9年にわたり金賞を受賞しています。この連続した受賞は、黒龍の安定した高品質な酒造りを示しており、他の多くの酒蔵と比べて際立った成績と言えます。
  2. 国際的な評価:
    2019年にホノルルで開催された全米日本酒鑑評会では、黒龍酒造が出品した3銘柄全てが金賞を受賞。
  3. 幻の銘柄としての評価:
    「石田屋」や「無二」などの限定銘柄は、マニアの間で非常に高い評価を受けており、入手困難な「幻の日本酒」として知られています。
  4. 新しい取り組みへの評価:
    黒龍酒造は新ブランド「無二」の入札会を開催するなど、革新的な取り組みも行っており、業界内外から注目を集めています。

これらの受賞歴や評価は、黒龍が日本酒業界の中でもトップクラスの位置にあることを示しています。多くの日本酒ブランドが存在する中で、このような継続的な高評価を得ているのは稀であり、黒龍の品質の高さと一貫性を証明しています。

黒龍酒造

黒龍は、日本を代表する高級日本酒ブランドの一つです。創業は1804年(文化元年)で、福井県吉田郡に位置し、霊峰白山の雪解け水を使用して醸造されている伝統ある老舗酒蔵です。その歴史とともに、黒龍は革新的な取り組みを続けてきました。特に1975年に「黒龍 大吟醸 龍」を発売し、大吟醸酒ブームの先駆けとなり、日本酒業界の常識を覆したことで有名です。

黒龍の日本酒は、フルーティーで繊細な味わいが特徴で、柔らかな果実の香りとほどよい甘みと旨味が楽しめます。また、平均的な精米歩合が約50%と高く、雑味を削ぎ落とした上品な香りを実現しています。少量生産ながらも高品質な酒造りにこだわる姿勢が、黒龍の魅力を支えています。

「石田屋」や「無二」といった限定品は、入手が非常に困難な「幻の銘柄」として知られており、「大吟醸 龍」は3年間熟成された看板商品として多くのファンに愛されています。さらに、黒龍は皇室御用達の日本酒としても知られ、石原裕次郎などの著名人にも愛飲されていたことが、その品質の高さと信頼性を物語っています。

黒龍の種類と選び方 高品質日本酒の世界を探る!のまとめ

銘酒の要は、その仕込み水です。柔らかくしなやかな水質が、日本酒のやさしい口当たりを生みます。名水が湧く地には名蔵が多く、黒龍酒造のある松岡もかつて17もの蔵元が並んだ地です。この地域は白山山系の雪解け水が山の滋養を経て湧き出す場所で、清らかな水は九頭竜川に流れ、そこでは鮎やサクラマスが育ち、多くの釣り人が訪れます。黒龍酒造はこの名水を使って酒造りをしています。

同時に、黒龍酒造は酒造りに適した米作りにも注力しており、特に兵庫県東条産の山田錦と福井県大野産の五百万石を使用しています。選び抜かれた酒米を丁寧に磨き、黒龍ならではの上質な酒造りに挑んでいます。

また、2008年に黒龍酒造はオリジナルデザインの720mlボトルに刷新しました。フランスのホテル支配人から「日本らしい形が好まれる」と言われ、伝統を感じさせるデザインを目指しました。日本酒は日常にも非日常にも溶け込む存在であるべきと考え、このボトルには「伝統と斬新さ」のバランスが表現されています。

黒龍酒造は、伝統文化である日本酒の良質な部分を守り続けることを重視し、特別な日の「ハレの日」に欠かせない酒としての地位を確立しています。長い歴史と伝統、高品質へのこだわり、革新的な取り組みを通じて、日本酒業界で確固たる地位を築き上げてきた黒龍は、初心者からマニアまで幅広い層に支持される、プレステージの高いブランドと言えるでしょう。

Sake Café Journalでは、日本酒にまつわる幅広い情報をお届けしています。このブログでは、初心者の方にも楽しんでいただける基礎知識から、愛好家向けの専門的な内容まで、さまざまな視点で日本酒の魅力を発信しています。もしこの記事に興味を持っていただけましたら、ぜひ他の記事ものぞいてみてください。きっと新しい発見があるはずです!

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この記事を書いた人

『Sake Café Journal』へようこそ。20年以上にわたり、ぐい吞みを蒐集してきた私ですが、そこから自然と日本酒の世界に引き込まれ、今では日本酒そのものも深く楽しむようになりました。このブログでは、ぐい吞みなどの酒器の魅力や、日本酒の選び方・楽しみ方を中心に、初心者の方でも気軽に味わえる日本酒の世界をお届けします。日本酒に合う器とお酒、その組み合わせの妙をカフェのようにリラックスした雰囲気でご紹介していきます。

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