日本酒初心者におすすめ!甘口で美味しい銘柄3選

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甘口日本酒の魅力は、そのなめらかな口当たりと飲みやすさにあります。現代の甘口日本酒は、かつての「三増酒」とは異なり、米本来の甘味を引き出す製造方法で作られています。特に、純米酒は醸造アルコールを使用せず、米の自然な甘味を最大限に引き出すため、甘口の味わいがさらに引き立っています。甘口日本酒は優しい味わいと豊かな香りによって、日本酒の新しい魅力を引き出し、多くの人に親しまれる存在となっています。

目次

ラベルから見る甘口の定義

日本酒度

日本酒の比重を示す指標として日本酒度があります。糖分が多いほど比重が重くなり、日本酒度はマイナスの値を示します。そのため、数値が低いほど糖分が多く、甘口とされます。一方、水と同じ比重の状態が日本酒度0とされ、アルコール分が多い場合はプラスの値になります。具体的には、日本酒度が-10であれば非常に甘口の日本酒と判断できます。この指標は、糖分とアルコールのバランスを表し、日本酒の味わいを理解する手がかりとなります。

酸度

酸度は味の濃さの目安となります。平均は1.3程度。それより高いと濃厚な辛口、低いとさっぱりとした甘口に感じやすいです。

アミノ酸度

アミノ酸度は、うまみの数値です。アミノ酸の含有量が高いと、コク深く芳醇な味わいとなり、一般的に甘口に分類されることが多いです。

濃醇甘口と淡麗甘口

甘口の日本酒は大きく二つに分類されます。

濃醇甘口日本酒度が低く(マイナス)、酸度も高い日本酒。
しっかりとした濃厚なお米の甘みを感じられます。
淡麗甘口日本酒度が低く(マイナス)、酸度が低い日本酒。
さっぱりとした爽やかで飲みやすい味わいが特徴です。

日本酒初心者からも人気の甘口銘柄3選

亀泉 CEL24

亀泉 CEL24は、高知県土佐市の亀泉酒造が製造しています。その名前の由来でもある酵母「CEL24」は、高知県工業技術センターによって1993年に開発されました。この酵母は、甘酸っぱく香り高い低アルコール酒を生み出す特性を持ち、特にカプロン酸エチルとリンゴ酸の含有量が通常の酵母の2倍に達する点が特徴です。

CEL24を使用した亀泉の日本酒は、完熟したパイナップルやマスクメロンを思わせる華やかな香りが漂います。その味わいは、程よい甘さと爽やかな酸味が絶妙なバランスを保ち、フルーティーでジューシーです。

ゆきのまゆ(旧:醸す森)

ゆきのまゆは、新潟県の苗場酒造が手掛けます。このブランドでは、「一段仕込み」と呼ばれる独特の製法を採用しており、通常の3倍量の米を使用するという贅沢な仕込みが特徴です。この製法では、糖がアルコールに分解される初期段階で搾るため、フレッシュで爽やかな味わいが生まれます。

味わいの特徴として、洋梨やライチ、巨峰、パイナップルを思わせる甘い香りが漂い、甘みと爽やかな酸味が絶妙なバランスを作り出しています。さらに、ヨーグルトを思わせるような酸味が後味を引き締め、全体に軽やかで飲みやすい印象を与えます。

ちえびじん

ちえびじんは、大分県杵築市にある中野酒造が手掛けます。ちえびじんの特徴は、その円やかな口当たりと柔らかくフルーティーな味わいにあります。仕込み水に、地下200mから汲み上げられる天然水を使用しており、この清らかな水が酒質をさらに高めています。

フランスで開催されたKURA MASTER 2018では最高賞であるプレジデント賞を受賞しています。

甘口と酵母の関係

甘口の日本酒を製造する際には、酵母の選択が最終的な味わいに大きく影響を与えます。甘口の日本酒に適した酵母にはいくつかの特徴があります。低温でゆっくりと発酵する「低温発酵型酵母」を用いることで、糖分が残りやすくなり、甘みの強い酒質を実現します。また、アミノ酸の生成が多い酵母は、アミノ酸度を高めることでコクが深まり、芳醇で甘口の味わいを引き出します。一方、酸の生成が少ない酵母は酸味を抑え、甘みをより際立たせることができます。

具体的な酵母の例として、協会6号酵母は穏やかな香りとソフトな酒質を生み出し、甘口日本酒に適しています。また、協会10号酵母は酸の生成が少なく、軽快な酒質を特徴とするため、甘口純米酒の製造に有利です。協会1801号酵母は華やかな吟醸香を持ち、フルーティーな甘口酒の製造に適しています。

一方で、酵母の選択だけに頼るのではなく、米の品種や精米歩合、醸造方法といった他の要因も総合的に考慮しながら醸造プロセスを進めることが、理想的な甘口日本酒を生み出すポイントです。

日本酒初心者必見!甘口で美味しい銘柄3選のまとめ

亀泉 CEL24、ゆきのまゆ、ちえびじんの3つの銘柄には、共通して多くの魅力が備わっています。まず挙げられるのは、フルーティーで華やかな香りです。それぞれに個性がありながらも、パイナップルやマスクメロン、巨峰を思わせる甘く魅力的な香りが広がります。また、甘みと酸味の絶妙なバランスもこれらの銘柄の特長です。甘酸っぱさと調和の取れた味わいが爽やかな後味を生み出し、飲み手を飽きさせない仕上がりとなっています。3銘酒とも甘口でバランスが良いため、日本酒初心者におすすめしています。きっと気に入っていただけるでしょう。

Sake Café Journalでは、日本酒にまつわる幅広い情報をお届けしています。このブログでは、初心者の方にも楽しんでいただける基礎知識から、愛好家向けの専門的な内容まで、さまざまな視点で日本酒の魅力を発信しています。もしこの記事に興味を持っていただけましたら、ぜひ他の記事ものぞいてみてください。きっと新しい発見があるはずです!

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この記事を書いた人

『Sake Café Journal』へようこそ。20年以上にわたり、ぐい吞みを蒐集してきた私ですが、そこから自然と日本酒の世界に引き込まれ、今では日本酒そのものも深く楽しむようになりました。このブログでは、ぐい吞みなどの酒器の魅力や、日本酒の選び方・楽しみ方を中心に、初心者の方でも気軽に味わえる日本酒の世界をお届けします。日本酒に合う器とお酒、その組み合わせの妙をカフェのようにリラックスした雰囲気でご紹介していきます。

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