日本酒「夜明け前」の魅力:名水と銘米でつくる至高の一滴

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「夜明け前」は長野県を代表する人気の日本酒銘柄であり、小野酒造店が醸造しています。全国新酒鑑評会で金賞を獲得するなど、その品質は高く評価されています。名称は、明治時代の文豪・島崎藤村の代表作にちなんで名付けられています。

目次

夜明け前とは?その魅力

酒造りには、中央アルプス最北端の霧訪山から湧き出る伏流水が使用されており、この水の純粋さが雑味の少ないやさしい味わいを生み出しています。また、長野県産の「美山錦」や兵庫県産の「山田錦」といった厳選された酒造好適米を使用します。

受賞歴も輝かしいものがあり、「夜明け前 大吟醸」はIWC2023でゴールドメダルを受賞し、「夜明け前 純米大吟醸」はIWCで3年連続シルバーメダルを獲得するなど、多くの国際的な評価を得ています。

「夜明け前」は、伝統的な手造りの技法を守りながら、標高800メートルの高地で丁寧に醸造されています。この環境と職人の技術が相まって、高品質で特徴的な味わいの日本酒を生み出しています。

夜明け前の主なラインナップと特徴

夜明け前 純米大吟醸

兵庫県産の山田錦を使用し、精米歩合35%まで磨き上げる。低温発酵によって山田錦の繊細で軽やかな旨味を最大限に引き出し、華やかな香りとともに丁寧に仕上げられた一杯。その味わいは、甘いフジリンゴを思わせる爽やかな香りと上品な甘みが特徴。国内外の数々のコンテストで高く評価され、多くの賞を受賞しています。

夜明け前 大吟醸

兵庫県産の山田錦を使用し、精米歩合35%まで磨き上げる。浸漬時間の調整、放冷後の蒸米の乾燥具合、仕込み時の蒸米の温度など、米の状態やその時々の気候に細やかに対応しながら醸造を進める。また、低温で長期間発酵させることで、華やかな香りを引き出し、磨き上げた酒米が持つ気品ある味わいを存分に活かしています。

《受賞歴》

  • 「令和5酒造年度全国新酒鑑評会」金賞受賞
  • 「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2024」SAKE部門 大吟醸の部で「リージョナルトロフィー」を受賞(3年連続トロフィー受賞)
  • 長野県清酒品評会で県知事賞受賞(3年連続受賞)

夜明け前 絹華(きぬか) 純米酒

兵庫県産の山田錦を使用し、精米歩合は60%。このお酒は「お肌にうれしい日本酒」として開発されており、日本酒の旨味成分「α-EG」を通常の約3倍含んでいるのが特徴。α-EGは、皮膚真皮層のコラーゲン量を増やし、肌にハリをもたらす効果が学術的に実証されています。美容を意識する方にもおすすめの一本です。

夜明け前 純米吟醸 生一本

昭和59年(1984年)に誕生したこのお酒は、「夜明け前」の名を最初に冠した記念すべき商品であり、以来、「夜明け前」を代表する銘柄として多くの人々に愛され続けている。Kura Master 2024で金賞を受賞したほか、2024年度全米日本酒歓評会でも金賞も受賞。フルーティーな香りが特徴。

夜明け前 特別本醸造 辰の吟

兵庫県産の山田錦を使用し、精米歩合は55%。上品で香り高い吟醸香とキレのある味わいが特徴。このお酒は「晩酌酒」をコンセプトに開発され、日常の中で気軽に楽しめる高品質な日本酒を目指して作られました。仕込みには、中央アルプス霧訪山から湧き出る清らかな水が使われています。

夜明け前の口コミと評価

さけのわデータ (https://sakenowa.com) のデータを利用しています。

夜明け前のラインナップには甘口も辛口もありますが、それぞれの銘柄のフレーバーが分かりますね。

夜明け前と島崎藤村

日本酒銘柄「夜明け前」は、明治の文豪・島崎藤村の代表作『夜明け前』にちなんで名付けられました。その背景には、地理的なつながりや命名の経緯、精神的なつながり、そして象徴的な意味が込められています。

「夜明け前」を醸造する小野酒造店は、中山道の宿場町として知られる長野県辰野町小野地域に位置しています。この中山道宿場町の小野宿に、島崎藤村の父・島崎正樹がたびたび訪れ、現地の国学者と交流を深めたとされます。島崎藤村にとってもゆかりの深い地であり、その縁がこの名に結びつきました。

昭和49年(1974年)、小野酒造店が新たに開発した酒に「夜明け前」の名を冠したいと考え、蔵元は藤村の嫡男である島崎楠雄氏にその依頼をしました。楠雄氏は快諾し、その際「命に代えても本物を追求する精神を忘れず、一生を通じて味にこだわり続けて欲しい」という言葉を蔵元に伝えました。この精神は、今も小野酒造店に受け継がれ、「夜明け前」の品質を支える大切な基盤となっています。

さらに、この銘柄には象徴的な意味も込められています。小野酒造店の創業は幕末、日本がまさに「夜明け前」の時代にあたることから、その歴史と重なる形で名付けられました。

霧訪山(きりとうやま)


夜明け前は、霧訪山より流れ出る清らかな名水を利用します。その霧訪山は、長野県塩尻市と辰野町の境に位置する標高1,305.4mの里山で、気軽に登れることから多くの登山者に親しまれている人気スポットです。

この山の登山時間は往復約2時間と短く、初心者向けで気軽に楽しめます。ベストシーズンは雪解けから紅葉シーズンまでで、季節ごとに異なる自然の魅力が楽しめます。

山頂からは360度の大パノラマが広がり、日本三大アルプス(北アルプス、中央アルプス、南アルプス)や八ヶ岳、御嶽山などを一望でき、晴れた日には澄んだ空気の中で絶景を堪能できます。また、山中ではオキナグサやカタクリ、ニリンソウなど豊かな植物を見ることができ、5月頃には絶滅危惧種のオキナグサが咲くことで知られています。

歴史的背景もあり、登山道には「かっとり城跡」や御嶽大権現の石碑など、歴史の名残を感じられる名所が点在しています。山頂には雨乞いの神様を祀る祠があり、地域の歴史や信仰との深い関わりもうかがえます。

「信州の里山・総選挙!冬山編」で1位に選ばれるなど、地元でも非常に人気のある山です。

霧訪山は、初心者から上級者まで楽しめる手軽な里山でありながら、豊かな自然、歴史、そして絶景を堪能できる魅力あふれるスポットです。

まとめ

「夜明け前」は、酒造りに兵庫県産の山田錦特等米を主に使用し、長野県産の山田錦一等米や金紋錦一等米など、厳選された酒造好適米を用いています。仕込み水には中央アルプス最北端の霧訪山から湧き出る伏流水を使用し、これがフルーティーな香りとコクのあるまろやかな風味を生み出しています。また、全国新酒鑑評会で金賞を獲得するなど、その品質は高く評価されています。

Sake Café Journalでは、日本酒にまつわる幅広い情報をお届けしています。このブログでは、初心者の方にも楽しんでいただける基礎知識から、愛好家向けの専門的な内容まで、さまざまな視点で日本酒の魅力を発信しています。もしこの記事に興味を持っていただけましたら、ぜひ他の記事ものぞいてみてください。きっと新しい発見があるはずです!

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この記事を書いた人

『Sake Café Journal』へようこそ。20年以上にわたり、ぐい吞みを蒐集してきた私ですが、そこから自然と日本酒の世界に引き込まれ、今では日本酒そのものも深く楽しむようになりました。このブログでは、ぐい吞みなどの酒器の魅力や、日本酒の選び方・楽しみ方を中心に、初心者の方でも気軽に味わえる日本酒の世界をお届けします。日本酒に合う器とお酒、その組み合わせの妙をカフェのようにリラックスした雰囲気でご紹介していきます。

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